私は人材派遣会社に勤務している 人材派遣といっても雇われる側、つまり底辺である
派遣先は地元の電子部品を取り扱う工場で、いわゆる下請けと呼ばれるものだ
学歴・資格不問で、だいたいこういうところには不良上がりだとか会社クビにされたとかろくな奴がいないものだが、幸い自分の周りは気さくな奥様方ばかりだった
肝心の仕事内容だが、自分には技術も知識も無いので当然ライン工に回される
そもそもマシンオペレータなどの枠はすでに正社員で埋まっている
さて本題
ライン工とは単純作業の繰り返しである なんの部品かもわからないものを朝から晩まで毎日組み続ける
そろそろ昼の休憩時間だろう・・・と思って時計を見ると、開始から30分も経っていなかったなんてことはザラ
このままでは気が狂いそうになる・・・こんな時どうすればいいか
それは
妄想である
妄想といえば卑猥なことに走りがちだが、あまりおすすめできない
変に気分が盛り上がっても生殺し状態を強いられる上、勃起を悟られたらひんしゅく必須である
そもそもエロい妄想は2分で飽きるし面白くない
そこでなるべく長続きする妄想をしてみた
- 俺氏、マネーの虎出演
- ちょっと前に放映していたテレビ番組「マネーの虎」に自分を出演させる
- 適当に新しいビジネスモデルを考え、自信満々にプレゼンする
- 虎たちの反論・疑問点を完膚なきまでに論破する俺
- 堀Qのニヤけた顔が浮かぶとストレスが加速するため注意
- 俺氏、プロギタリストへの道
- 厨房の頃、誰もが一度はする妄想をあえてこの歳でするのがミソ
- ギター一本で駅前で超カッチョイイ洋楽を完璧に歌い上げる俺
- どこからとも無く歓声が上がり、人だかりの中から事務所関係者(以下略
- 現実は譜面なんか読めないし、チューニングすらできない
- 俺氏、進撃のスカ凸
- 適当な配信者にスカイプをかける
- 俺氏抜群のトークスキルでざわめく視聴者 「こいつなにもんだよ」「ワロタwwwwwww」
- 急にコメント数が伸び出し、俺への嫉妬でイライラし始める配信者
まとめるとライン工なんか就くなということである